
長谷川病院は日本看護協会が認定する専門看護師(Certified Nurse Specialist)制度ができる10年も前から、病院認定のクリニカルナーススペシャリスト(CNS)の育成に力を入れ、実際にたくさんのCNSが活躍してきました。CNSは、高度化した医療現場で複雑な健康問題を抱えている患者様に対して、専門の知識と技術を持って問題解決をはかることのできる看護師として期待されています。
現在、日本看護協会の認定を受けた精神看護専門看護師が2名と当院認定のCNSが1名在席しています。また、精神看護専門看護師の認定を目指して活動する看護師も多く、積極的に応援・サポートしています。
長谷川病院のCNSは、病棟や外来に所属するのではなく、看護部長直属のスタッフとして位置づけられ、独立したポジションで活動しています。このため、看護の質の向上を目指し、病棟や外来のスタッフと共に、患者様へ直接ケアを行ったり、看護計画を一緒に考えたり、スタッフが抱える困難の解決に向けて活動しています。
この他、当院では次世代の専門看護師を育てる役割も担っています。
また、各大学院のCNSコースの学生さんの実習を受け入れ、その指導を行っています。
精神看護専門看護師を目指そうと決めたのは、大学卒業後に入職した総合病院の血液内科・消化器内科に勤務していたときのことです。骨髄移植などでクリーンルームに隔離中に精神疾患を発症する患者様や、死と向かい合う不安に怯える患者様と接するうちに、精神科看護を目指したいと思うようになりました。3年間勤めて退職して大学院に入り、精神看護学コースを専攻しました。
長谷川病院との出会いは、前の病院での事例検討会です。そこに参加されていた当時の看護部長が話す精神科看護の世界に惹かれ、当院に転職して、大学院に通いながら非常勤として働き、卒業後に常勤職員になりました。
専門看護師の資格認定は大変で、常に自分の知識や経験の未熟さを自覚させられることばかりでした。しかし幸いなことに、当院は日本看護協会が認定する専門看護師(Certified Nurse Specialist)制度ができる10年も前から、病院認定のクリニカルナーススペシャリスト(CNS)の育成に力を入れ、実際にたくさんのCNSが活躍していました。おかげで、先輩たちからサポートをいただき、無事認定を受けることができました。
現在、私も含めて3人のCNSが看護部長直属のスタッフとして働いています。看護の質の維持と向上が私たちの使命です。対応困難なケースのケアプランを現場のスタッフと一緒に考えたり、看護師の悩みを聞き、ともに解決策を考えます。医師や薬剤師など他職種に対して、看護の立場から提言することもあります。
精神科看護は、看護師が生活の場面から患者様のキュアやケアに大きくアプローチできる領域です。それぞれの領域を尊重しつつ、フラットに議論しながら各医療スタッフが連携を取り、患者様にとってより良い治療法や看護方針を話し合うことで、より効果的なケアをしています。